ただみ・モノとくらしのミュージアムってどんなところ?

今日で7月も終わりです。雨が多いと思ったら、夏全開な天気が只見町も続いています。

さて、先日只見町にあらたな施設がオープンしました。

ただみ・モノとくらしのミュージアムです。すでにただみ・ブナと川のミュージアムがあるので間違いやすいですが、違う場所にある新しい見学施設になります。

 只見町のモノ(道具)とくらし(文化)について知ることができる博物館です。かわいい看板ですね。

 全国どこでも、昔は農業は手作業が多く、動物にも手伝ってもらいながら農作業をしていた時代に使われていた道具や仕事着、そして只見町は国内でも有数の豪雪地帯であることから、長い冬の間に使われていた生活用具、山や川での狩猟道具などが収蔵・展示されています。

 今はほとんどが機械化され、出番のなくなった民具や衣服は、長年公的施設に保管されていましたが、1990年に只見町史の編さんをきっかけに、専門家の方々のサポートを受けながら、町民が自ら道具を整理整頓し、道具がどのように使われたかなどをまとめ、町史を製作したそうです。その整理方法は「只見方式」とよばれていて、館内にもこれまでの町民の活動の記録が展示されていますので、ぜひご覧ください。

今回この博物館には、長年収集・整理・保管してきた民具や仕事着を1か所にまとめ、収蔵する施設と展示する施設があります。普段見学できるのは展示施設になります。集められた2033点の民具や仕事着は、平成15年に国の重要有形民俗文化財に指定されています。2,333点のうち200点あまりが現在、一般の方が見られるように展示されています。

 2階にあがると最初に只見町の俯瞰図が置いてありました。昔公民館に置いてあった時には何にも興味が湧きませんでしたが、大人になると見ちゃうものです。

1個1個はぜひ館内でゆっくり見ていただきたいのですが、今回一番気になったのが、このクマの毛皮で作った手袋でした。手袋、と書きましたが、用途は手を暖めるためではなく、山仕事で必要な作業をするためのものだそうです。どんな作業をするかは、ぜひ現地に行って、民具カードを読んでみてください。


 館内はとても広々としていて、展示スペースの他、つる細工などの体験イベントができる場所やステージや昔語りにぴったりな、昔の家を再現したスペースもあります。

 メーデルリーフでこの冬に集めたものと同じ、ユッコギ(ホソッパカマ)も展示されていました。只見線の車内販売で履いていると、それ昔履いてた、と声をかけてくださる方もいます。

 毎週月曜日がお休み、入館は無料です。団体で利用される際は、事前にご連絡いただくといいと思います。学芸員さんがいらっしゃるので、使い方など分からないことがあったらどんどん聞いてみてください。

最後に、只見町の方はご存知かと思いますが、この施設は「会津只見考古館」という縄文遺跡などを展示する施設を改築してできたものです。大倉区の窪田地内で出土した窪田遺跡の場所に整備された会津只見考古館の展示物は、残念ながら現在は見ることができません。小学生の時に初めて火おこし体験をした場所、縄文土器を作ったり、たて穴式住居に泊まったりしたところが会津只見考古館なので、只見町生まれもうすぐ42,3歳の方にとっては、思い出のある場所です。その考古館の面影は残しつつ新たな施設となり、大倉区の皆さんが草刈り作業など協力されています。また施設のまわりには南郷トマトのハウスがたくさん並んでいます。どうか見学に来られたら、館内だけでなく、見学施設の裏手の遺跡エリアと、南郷トマトハウスの立ち並ぶ大倉地区もみていってください。

 駐車場は、施設の前に20台ほどのスペースがありますのでそちらをご利用ください。

私も子どもの夏休み中にもう1回、見てきたいと思います。

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