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 2022年も合同会社メーデルリーフを応援してくださった皆様、車内販売でお声かけ下さった方々、BASEオンラインショップをご利用いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 12月29日から1月3日まではお休みです。電話やメールでのお問合せ、通販などの発送業務もお休みです。この間のご連絡は1月4日から順次対応となりますので、ご了承ください。

 2022年は、メーデルリーフだけでなく、只見町民、只見町や只見線を応援してくださっている方々にとって節目の年でした。

 2011年の新潟福島豪雨災害から11年がすぎ、あのとき20代、30代、40代だった人がそれぞれ階段を上がりいつの間にか40、50代に突入しましたね。

 頑張っている人を応援できる会社になりたい、と思いながらも、まだまだ誰かを応援できるようなパワーもなく、自分たちがやらなければならないことをこなすことで精いっぱいの自分たちをしょっちゅうふりかえり、これじゃダメだ、このままじゃダメだ、と頑張ってきました。

 2023年は、少し落ち着いて仕事ができる環境を作り、私たちだからこそできることを続けていきたいと思います。会社としてどうなのかな、と思うところもあります。周りの事業所さんに比べて、会社と言っているけど会社みたいなもの、と思っていつまでも自信が持てないところもあります。

 役員5名の小さな合同会社ですが、これからも応援していただければ嬉しいです。

 2022年も大変お世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。

メーデルリーフは、只見町舘ノ川(たてのかわ)という集落にある昔の旅館だった建物の一角を借りて、事務所にしています。事務所に来たことがある人は、ここが、事務所?と必ず聞かれる位、お家感たっぷりの建物です。

事務所には車内販売で取り扱う商品や通販用の商品が棚にあり、もちろん店頭販売もしていますが、ほとんどが車内販売か、ECサイトでの販売です。事務所まで訪ねて来てくださる方、ありがとうございます。驚きますが、とても嬉しいです!冬は駐車場が少ないのでちょっと大変です。

福島県内の事業所が対象になっている福島県産品EC送料支援事業、という事業でECサイトの送料が無料になるキャンペーンがあり、たくさんの方に利用していただいています。

只見線が運転再開して2カ月がたち、あの時の大混乱、大にぎわいは今の只見町にはなく、静かに雪が降り積もっています。


12月21日、パイ生地をクリームではさんだような只見駅です。先ほど行ったら除雪の方がワイワイとお仕事されていました。

只見線はかれこれ4日連続で只見駅に来ていませんので、絶好の撮影日和ですが、列車を撮影することができません。除雪車は撮影できると思います。

 さて、先ほどのEC送料支援事業は、送料を支援するだけでなく、現在よりももっと商品が売れるようにするにはどうしたらいいか?という課題を解決するために、オンラインでの講座が無料で受講できるほか、希望すると個別に指導してくれる支援もついていました。今回は、原田さんが計3回の個別支援で先生と話をして、講座の中でアドバイスを受けたことを改善したり、新たな情報発信、そして商品の見せ方などをBASEオンラインショップで実践してきました。

この3カ月で、少なくとも改善前よりは商品の見せ方や発信の仕方が改善されて、メールマガジンもはじめました。すぐにグーンと売上が上がりました!前年比200%!と言いたいところですが、じわじわと増えてきています。原田さん、すごいです。


昨日の夕方も、先生から1000円位のセットを出すといいですよ、という最後のアドバイスを実践すべく、手元にある商品を組み合わせながら考えた商品がこちら。セット名をどうするか、そこからまた30分くらい意見を出して只見のうまそうながなセットという名前をつけました。

 メーデルリーフの自社商品は入っていませんが、すべて只見町の事業者さんが、只見町で育てた農産物だけを使って作られた商品です。

 私も原田さんも、商品を売るときに、どんな人が買ってくれるだろうか、買ってほしいかを考えます。でも自分以外の人の考えを想像するのは簡単ではなくて、やっぱりひとりよがりになってしまって、全然売れなかったり、予想以上に反応があったりするもの。

 うまそうながな、はおいしそうなもの、という只見弁です。もちろん美味しいのですが、そうな、をつけたのは、目にしたときに、これで〇〇を作ったら美味しいかもしれないな、美味しそうだな、と想像ができるセット名にしたいと思い、うまそうながな、という名前にしてあります。

 あふれるほどお客様が来ているときは、説明をしたり案内をする時間もなく、商品が飛ぶように売れるときもあるのですが、その時だけ、ではなく、この商品を手にして、食べたり使ったときに、あ、いいな、また頼もうかな、とかどんな人が作っているんだろう、南郷トマトってどこで食べられるのかな、とか次につながることを願って商品を販売したいと思っています。

 世の中あふれるほどの商品がありながら、誰もが買いたくなるようなヒット商品は一握り。只見町で作られる農産物や加工品が、まだ手に取ったことがない人に知ってもらいたい。素材の美味しさを知ってほしい。そして何より作っている人や町に興味を持ってつながるきっかけになればいいなと思って、これからも商品を販売したいと思っています。

 2022年12月末まで、送料無料キャンペーンを実施しています。予算上限に達したら終わりなのですが、どうやらギリギリまで予算がありそうなので、ぜひお歳暮やご自分用に只見町の商品を探してみてください。



今日から12月になりました。朝起きたとき、布団からはみ出している部分で寒さが分かる季節になりましたが、只見町、まだ平地に初雪が降っていません。降ってほしいような、降ってほしくないような。子どもたちも初雪初雪玉づくりを心待ちにしています。(でも半袖短パンです。)

只見線に乗ってこられる方も、次は冬に来たいわ~、と話していらっしゃいますが、最近雪が少なかったり多かったりと差が大きいのでいつがいいか?と聞かれるとこんな感じでお伝えしています。

12月~1月上旬 

以前は年末にドサッと雪が降って初詣行きたくないな~と思っていましたが、ここ何年かは、年末に身動きとれないような大雪は降りません。パサッとした雪景色なら見られるかもしれませんが、さすが奥会津!というような景色を見るには物足りないかもしれません。ただし、雪があまり降らないということは列車が乱れにくいので、比較的安心した状態で(運休を心配せずに)只見線に乗車できると思います。

ここ最近の年末年始の様子です。昔の只見の冬を知っている人は、雪少ない!と思われるでしょう。少年が走っているのは2016年の元旦。スノーシューズで走り回れたのはこの年が初めてでした。(息子です)


1月中旬~2月上旬

この頃は雪が順調に降り積もります。毎年行われる雪まつりの作業も1月15日~19日頃から雪運搬が始まります。雪像ができあがる様子を見るのも楽しいですし、雪国のいろんな工夫を町中で見られます。一気に雪が降ると雪崩が起きたりもしますが、この時期に雪崩はあまりありません。ただ、湿った重い雪が降ると、倒木があったりして急に列車が動かなくなる、ということもあります。節分の時期が寒くて、雪がモサモサ降るイメージがあります。



2月中旬~2月下旬

この頃になると、全国積雪ランキングが気になる只見町民。いっぱい降ってほしくはないけど、どうせ降るならランキング上位になってほしいかも、と裏腹な気持ちがあります。2m50cmをこえたあたりで豪雪対策本部というのが町に設置されます。少しずつ(15cm~20cm)が降るなら毎日コツコツと除雪していればよいのですが、ドカ雪(1日で60cm~)となると豪雪地帯でも大変です。1日に何度も除雪車が道路を除雪して、屋根の雪はどんどんたまり、何となく息苦しさを感じます。ドカ雪が降るときには只見町だけでなくお隣の魚沼市も同じ状況なので、只見線が運休する可能性が高くなります。この頃は連続して運休することも過去にありましたので、只見線に乗りたいな~と思ったらまずは運行情報を確認してください。只見線だけでなく、接続する列車の運行情報も見ておいてください。雪まつりの素晴らしい雪像も見てほしいですね。



朝9時から午後6時ごろまでの間に、車がこんな感じで埋まります。食パンマンに見えます。


3月上旬~3月下旬

少しずつ晴れの日が増えて、雪景色は遠くから見ると丸いフォルムに変化してきます。雪が降らずに晴れ間が続くと、雪の表面が一度凍って固くなり、シャリシャリした雪に変わります。雪かたしをしてもサクッとした音が聞こえてきて、場所によってはカチカチに固くなっているところもあり、アルミやプラスチック製のスコップは曲がったり割れたりするので、鉄のスコップが重宝します。春の彼岸に近づくにつれ雪がみるみるうちに減っていきます。只見線に乗ると区間ごとに雪景色が変わっていくのが見られます。日が伸びてくるこの季節は列車旅は最高です。この時期は雪崩が起きやすくなるため、しばしば只見線が運休することも出てきます。除雪作業をされる方にとっても注意が必要です。


 これから雪や荒天で交通機関が乱れることも予想されますので、お出かけの前、そしてお出かけ中も運行状況を確認してお越しください。


 来られる際には濡れないスノーシューズ、防寒具(濡れても大丈夫な)、帽子、手袋などを準備して来てください。特に雪を消すために道路に水が出ているところが多いため、雪がなくとも濡れます。濡れるとその先何をしても楽しくないので、足元だけはしっかり用意して来てください。ちなみに地元の人は98%長靴ですので、長靴で来ても浮きません。(途中は恥ずかしいかもしれません)冬の只見で待ってます。


先月末に開催された只見線利活用会議の資料に、あるアンケート調査結果が書いてあり、ちょっと驚きました。

首都圏の20代から60代へのアンケートで、只見線を知っているか?という質問に対して、知らない人が6割という結果でした。それは仕方ないとして、2021年の調査結果よりも知らないという人が多かったこと。1千万人に対してアンケートをしたわけではないのであくまで参考ですが、今年の10月中旬、ウェブでのアンケート結果より。

すでに只見線を知っているけど、どうしたら乗れる、泊まれるか分からない、という方がいたら参考になればと思いここに書いておきます。

(1)泊まりたいけどどこに泊まればいいかな?

混みあう今の時期は、始発駅から乗った方がいいかな、と思う人も多いはずです。始発を狙うなら魚沼市と会津若松市です。

 ①魚沼市

 小出駅前のホテル、そして徒歩15分圏内にいくつか民宿旅館があります。また途中駅にも旅館民宿が複数ありますので、そちらに宿泊されるのがおすすめです。始発は小出駅なので、小出、途中駅なら守門、入広瀬のあたりを検索してみてください。



 ②会津若松市

 会津若松市は地方都市として大きなところなので、ビジネスホテルがたくさんあります。駅の近くにもあります。ただし、車両が平日は1両、土日は2両の場合もあるにせよ、泊まっていらっしゃる方が小出よりもずいぶんと多いと予想できますので、10月、11月は座れないことを覚悟して乗車を計画してください。お客様によっては発車3時間前からホームで待っていて座れた、という方もいらっしゃいました。


③奥会津

 会津柳津駅周辺(あわまんじゅうのお店と赤べこがたくさんいる町で宿も多くあります)

 滝谷駅周辺(西山温泉がこのエリア。静かでゆっくり過ごせます。周辺といっても歩いていくのは大変なのでタクシー予約が必須)

 会津宮下駅周辺(駅から歩いていけるところが多い、軒数は多くないです)

 会津川口駅周辺(駅から歩いていくところはわずか、予約時に送迎を依頼するのがおすすめ)

 只見駅周辺(駅の回り徒歩15分圏内に6軒、その他宿の送迎などもありますが、すでに満室の宿が多数)

(2)いつ行けばいいかな?

すでに大勢の方が発信しているように、10月中は満員状態で、夜景色が何も見えなくなった時間帯の列車以外は座ることはもちろんできず、立って4時間半を過ごした人もいるようです。紅葉をどうしても見たい方は11月中旬までに、土日以外がおすすめです。

(3)どこに(どの区間に)乗ればいいかな?

今回復旧した区間は只見―会津川口です。これは只見線のちょうどまんなかあたりになりますが、皆さんここに乗りたくて来られている方がほとんどです。朝、日中もこの区間は毎日混みあっていますので、座って乗りたいわ、この区間じゃなくてもいいわ、という方は、朝会津若松を7時41分に出て、9時40分に会津川口に到着する列車に乗って、折りかえしの12時29分会津川口行き、会津若松方面の列車に乗られるのがおすすめです。待ち時間が約3時間ありますが、タクシーで道の駅奥会津かねやまに行くもよし、レンタサイクルで自由に散策するのもいいですね。秋じまいの時期に自転車でいろいろ回ると、農家さんや地元の方の普段の暮らしを知ることができます。会津川口駅前の八百屋さんとパン屋さん、スーパーもあるので、そちらもぜひ。

ちょい乗りするにしても、今はどの列車も途中から乗って折り返しで楽しむのは難しいかもしれませんので、ちょい乗りするなら会津柳津ー会津宮下です。



会津宮下駅を降りて2分ほど歩くと、三島町観光協会からんころんがあります。ここでは毎月お蕎麦が食べられるイベントがあったり、テイクアウトでコーヒーなどの飲み物が飲めます。観光案内はもちろん、電動アシスト自転車も借りられます。(毎週月曜と年末年始がお休みです。)

(4)2022年11月2日にプレスリリースされた只見線の臨時便のお知らせ

JR東日本さんが混雑緩和のため、只見ー会津川口、只見―小出でそれぞれ臨時便が運行されます。


11月12日、13日の2日間ですが、小出と只見を結ぶ臨時便です。予約は不要で、只見町の滞在時間は1時間弱。只見駅に到着したら次の臨時列車に接続します。


こちらは11月3日、5日、6日、12日、13日の5日間、祝日と土日に混雑が見込まれるために運行されるようです。JR東日本さん、ありがとうございます。こちらも予約は不要です。必ず座れる保証はありませんが、混雑が緩和される可能性は大いにあります。

 会津若松駅から始発で只見駅に到着するのが9時07分で、通常ダイヤだと14時35分発の会津若松行きまで時間が空くのですが、上記の5日間は、10時57分発がありますので、これに乗って会津方面に帰ることができます。小出方面から来られる人が会津方面に行く場合は、只見駅で乗り換える必要がありますので、ご注意ください。合わせて小出方面に抜ける方も乗り間違えのないようにご注意ください。

 限定的な臨時便ですので、運行日などは必ず確認してからご利用ください。

 まだまだ宿泊先が満室状態の現在ですが、12月になると空きが出てきます。ゆっくり乗りたい、只見町に泊まりたい、という方は12月になってからがおすすめです。

 只見町は紅葉から落葉の季節になりました。ひらひら舞い落ちる葉を、静かにみられる只見町。ダイヤをよく見て遊びに来てけやれ。


 今年の3月、国道252号の県境付近の橋が雪崩でなくなっているニュースを見た方も多いと思いますが、その区間の工事を降雪前に実施するため、例年より1カ月早い通行止めに入ります。国道252号は、福島県只見町と新潟県魚沼市を結ぶ国道で、例年4月下旬から11月下旬まで通り抜けができる区間です。今年は7月に通れるようになり、2022年11月7日16時から通り抜けができなくなりますので、3カ月間という短い期間になりました。


只見町から田子倉に上がり、浅草岳の登山口のある無料休憩所までは11月7日以降もアクセスすることができますが、その先は通り抜けができない、ということになります。具体的にできなくなることは

・只見町から魚沼市に車で出かけること(う回路はありません)

・只見線を新潟から追っかけて撮影すること(う回路はありません)

・関越自動車道経由で東京へ行く、もしくは只見町や会津方面に抜ける(う回路はありません)

う回路はありません、と書きましたが、魚沼市から檜枝岐村へ抜ける国道352号、または新潟市方面へ向かう国道49号を利用すれば福島県へのアクセス、新潟県への通り抜けは可能です。ただし、大幅な時間と行程の変更が出てきますので、事前に必ず確認をしてください。国道352号については国道252号と同じような気象条件のため、雪が降ったら大量に積もる場合もありますので注意が必要です。また例年12月になるころには通れなくなりますので、地域の情報を確認してください。(ちなみに、これだけしつこくご案内をするのは、国道252号の苦情を1日に10件以上受けたことがあるため、少しでもお知らせしたいと思うからです。国道の看板設置、電光掲示板での表示、ラジオでの情報提供、HPでの情報掲載をしていても、届かないところがあるので)

11月7日以降は、只見町と魚沼市の区間はJR只見線が唯一の交通機関となります。こちらについても、これから冬期に入り、大雪が続く、または雪崩が起きる可能性がある、という時期になると連続して運休することがあります。せっかくJR只見線が全線運転再開したから来たのに・・・とならないよう、天気予報や沿線の観光協会さんのSNSなどを見て予定を立てるのをおすすめします。

 連日満員の車内で、地元の人が只見線の話をしてくれるだけで、車内が少しだけ和んだ、すごく感謝された、というお話を昨日お電話で聞きました。車両があと1両増えたらいいのにな、あと1本ダイヤが増えたらいいのにな、という要望も本当にたくさんいただきます。

 地方新聞の投稿コーナーにも只見線の超満員の現状を只見町の方が投稿してくださいました。今来てくださっている方にも、ただ乗った、というだけでなく、いいところを見てきた、次は別の季節に行ってみよう、と思っていただくためにも、声を上げていきたいと思います。

 これから団体で只見線を乗車される方へ。効果があるかは別として、団体券の発行をなさってください。只見線沿線で当日乗車券を買うにも有人駅は7つしかなく、ワンマン区間で現金で支払うよりも乗降がスムーズになります。団券の発行によりどこまでその情報が届くのか不透明ですが、まずは申請をするのをおすすめします。

 また、沿線の観光協会さんや施設を利用する際に、実はこういう行程で乗ろうと思っている、ということを事前に相談してみてください。こちらも効果があるかは別として、地元の観光団体や自治体の方に、これだけ来ているんだよ、を伝える手段にもなります。

 乗っている人を見ると、ありがたいと思いつつ、かわいそうと思ってしまう。

 これが地元の方の素直な感想です。乗ってほしい、つなげてほしい、たくさん来てほしい、と言いつつも、こんな状態で楽しいはずがない、と思ってせめて手をふったり、地元の話をしたり、乗り合わせた方にご案内したりしてくださっているそうです。

 土日の会津若松駅始発の列車は、先週から2両に増えています。また、会津若松―会津川口はワンマン区間ですが、車掌さんが乗車していますので、乗り降りの際にすべてのドアが開きます。

 ただし、車内で切符を購入することはできませんので、ご自身でどこまで乗るのか調べて料金を用意してから乗車なさってください。両替は5千円、1万円は両替ができません。

 会津若松運輸区の皆さんも全線運転再開、ワンマン運行、乗車人数200人超え、をこの1か月続けてこられ、大変な中で安全運行を続けていらっしゃいます。

 事前に調べておけることは準備して、当日少しでも楽しめるようにお越しいただければと思います。沿線で手をふりながらお待ちしています。

只見線が開通して20日。今日は10月20日です。

先日、朝7時の始発の列車にあわせて只見駅に行くと、降りてこられる方がいて、どこに行って良いか、分からないというお客様に出会いました。


両親と子どもを列車に乗せて追いかける朝だったので、お客様とお話しました。

・どこもお店が空いていない(朝7時だとどこもお店が開いていません)
・どこに行ったら分からない(駅にパンフレットがありますが、駅前での過ごし方は書いていない)
・9時半の小出行きで帰る(滞在時間は2時間半!)

クーラーボックスのようなものを持っていたので、朝ごはんはおそらく持参していたようですが、只見駅の待合室以外に休む場もない、只見駅前。

これから冬至に向かってどんどんと夜明けが遅くなり、朝は靄に包まれている只見駅前。しかも気温が10度前後なので結構寒い。

駅前のタクシーに電話するにしてもどこに行っていいか分からない。

よくわかります。そしてごめんなさい。

私がご案内したのは以下の通り。(早朝であることを考慮して)

駅前のお店は9時にオープンします。(ここでお土産や地元の農家さんの野菜が買えたりします)
・駅の裏の滝神社、三石神社は早朝は控えたほうがよい(とてもきれいでおすすめなのですが、山なので朝や夕方はクマとの遭遇も十分あり得るため、気軽におすすめはしません)
・只見駅からまっすぐ国道289号を歩いていくと800mほどで青い橋に出るので、そこまで散歩していくと大きな只見川が観られます。途中東邦銀行の後ろにはSLが保存されていて、手作りの案山子がお出迎えしてくれます。
・7時半から8時頃に地元のパン屋さんがオープンします(三石屋さんは地元で長年続く素朴なパン屋さんでお菓子屋さん)
・只見川のあたりに行くと、たいてい8時頃には靄が消え始め、きれいな山の景色が観られます。

いずれもお客様が望んだ案内ではないと思いますが、せっかく只見線で只見町まで来たいと思って新潟県から来てくださったお客様。実は2組いらしたのですが、どちらも新潟県で魚沼市と上越市から。朝早く出かけて只見線に乗りに来てくださいました。

 先日放送されたNHKBSプレミアム「新日本風土記」を見て思わず只見線に乗りに来てくださったそうです。

 只見町は1日で回り切れないほどの広さで様々な施設や名所があり、滞在してゆっくり過ごしてほしいとお伝えしていますが、一方で1時間、2時間の滞在でも楽しめるようなものが只見駅前にすぐにあるわけではないのも事実。

 少ししかいられないお客様にも少しでも次の只見町へ来るきっかけとなる出会いがあるように、私たちも取り組んでいかなくてはいけないと思います。

 ただ、駅の回りに何もなさそうですが、1つだけ、只見町の人も奥会津の人皆さんそうですが、困っているときに気軽に話しかけて色々聞ける人がいるということです。

 旅先での1番の思い出は、美味しいものや美しい景色もあると思いますが、私は何より人との出会いだと思います。いい人も変わった人も困った人とも出会うと思いますが、その土地の人と出会えるのが旅のだいご味だと思います。

 只見線が1日3往復しかない現状、只見線の本数を増やすことは簡単ではありません。都会と違って便利なものを数えるより、大変だったことや不足しているものを見つける方が簡単です。

 せっかく来られるのであれば、事前に行きたいところを見つけ、少しでも楽しい旅にしてほしいと思います。また来たくなるような目的地をリサーチするのもいいかもしれません。

 何より只見線がつながったから乗ってみようかな、と思ってくださる人が大勢いることがとても嬉しいです。本当にありがとうございます。


10月1日まであと1時間ちょっと。眠れない人もいるのではないでしょうか。

明日と明後日の2日間、只見駅前では3年ぶりのまつりが開催されます。

いつもは只見駅前の駐車場になっているところが会場になります。そのため、駐車場は駅を背にして右側の新たな施設の横か、只見振興センターか、町下の駐車場になります。車がすごく多くなりそうなので、事故などに巻き込まれないようご注意ください。

明日の主なイベントをご紹介

10時から オープニングセレモニー

10時20分から 日本舞踊つくし会(只見町にある踊りの会の1つです)

11時から 只見線カムバック式(俳優で歌手の六角精児さんと只見町出身のシンガーソングライター大竹涼華さんのトークセッション!六角さんが涼華ちゃんにどんな話をふるのかとても楽しみです)

12時から 記念特別列車お出迎え(12時10分には只見駅に入線しますが、その時に駅から一番近い小学校の只見小学校全児童による鼓笛隊が出迎えます。がんばれ~!)

12時30分から GABEZパフォーマンス(ガベジと読みます。お二人のパントマイムは、実は全世界に配信された東京オリンピックのピクトグラムの中の人でした。雪のないところでGABEZさんが見られます。)


13時15分から 記念特別列車お見送り(さっき来たばかりの列車がもう行っちゃうんですね。お見送りの時は手をふりながらいってらっしゃい!とお声がけください)

14時から あっけらかんステージ(今回はどんな衣装で登場するのか、子どもたちが寄ってくる面白パフォーマンスと手品で楽しませてくれます。いつもありがとうございます。)

15時から スコップ三味線ステージ長浜女子和楽坊(かつて一世を風靡したあのグループではないですが、雪国で使い込んだスコップ三味線で演奏してくれます。長浜地区の女性グループです。)

16時から 只見線躍動パフォーマンス(すごいタイトルですが、大竹涼華さんの演奏、現代版組踊チーム息吹による演舞が披露されます。チーム息吹は各地の小中高生で構成される演舞団体です。年に何度か講演があり、只見町ではめったに見られないですが、すごく生き生きしていて感動します。)


18時30分から 「おかえり只見線」記念花火(これについては只見線と絡めるのは無理そうな時間ですが、冬の雪まつりでしか花火が見られない只見町にとっては貴重な秋花火です。一緒にお祝い花火を見てください。)

駅前には新潟県三条市から魚沼市、会津若松市、三島町、柳津町、そして只見町のうまいもんが集まってステージイベントと同様に楽しませてくれます。

休憩スペースは十分にありますが、混み合うかもしれませんので、各自広い大地でお気に入りの場所で楽しんでください。なお食べた後は所定の場所に分別していただくようお願いします。

2日目のイベントは

10時から 日本舞踊瞳の会(こちらも只見町の舞踊グループですね)

10時30分から 宏菜ステージ(六角精児バンドとライブをしてくれた宏菜さんが只見町に帰ってきてくれます。)

11時から 大竹涼華ステージ(2日目も出演してくれてありがとう)


12時から とよのみさこ歌謡ショー(お隣新潟県で只見線の歌を歌ってくださっているとよのさん、また只見線のうたごえ列車では大勢の参加者と一緒に列車で歌うイベントに参加してくださっています。)


13時から 奥山えいじ歌謡ショー(只見線恋歌の歌手です。ちなみに私は奥山さんのトークがとても好きです。思いっきり方言が出ている奥山さんのトーク楽しみにしてください。)


14時から あっけらかんステージ(2日目もずっといてくれると思いますので、どんどん話しかけてください。)

15時から GABEZパフォーマンス(トリをつとめるガベジさん、これからも只見町に来てくださいね。)

天気は良さそうなので雨の心配はしなくてもいいと思いますが、暑かったり朝夕は寒かったりと気温差が激しいです。またいつも何倍かのお客様がいますので、只見町といえどトラブルが起きるかもしれません。

来場される方が楽しい思い出となる記念日だといいなと思います。

どうぞたくさん食べて、笑って、お祝いしてください。

ご来場お待ちしております。

なお、会場まで行けない方は、只見線の全線運転再開の様子をライブ配信しますので、そちらをぜひご覧ください。

上のライブ配信は式典などの公式ライブ、もう1つは世界仮装旅行社の伊藤さんが前乗りして、すでに只見町の中をいろいろ見て回ってくれています。地元では目いっぱい手一杯のところを伊藤さんがライブ配信してくれるそうです。ありがとうございます。お楽しみに。

 2022年9月30日で、約11年只見駅と会津川口駅をつないでくれた代行バスが役割を終えて終了します。今朝、只見駅には代行バスに乗って見守ってくれていた、只見町の公式キャラクターのブナりんとアカショウチャンがいます。代行バスの運転手の皆さんからのメッセージとともに置いてありました。

雨の日も、風の日も、もちろん雪の日も毎日走り続けてくれた代行バス。明日からはいよいよ只見線が走り出します。

本当にありがとうございました。最終日、無事に運行が終えられるよう安全運転でお願いします。


 昨日の車内販売で、車内を見渡すと、只見線の写真がたくさん掲示してありました。


会津若松運輸区 あいづ活性化委員会の皆さんが撮影、作成されたポスターです。只見ー会津川口の間で撮影されています。ポスターそれぞれに一言メッセージが添えられています。


 7月20日から始まった試運転もあと少しで終わり、これから本運転になります。只見―会津若松は一部の列車を除いてワンマン化になります。(車掌さんは乗らずに運転士さんが一人で業務を行って運行するもの)最初は乗り方も降り方も戸惑うと思いますが、少しずつワンマン化にも慣れてくるのかなと思います。

 特にこの地域では民間のバスが走っていない地域もあるため、どこで切符を買っていいか、乗り方も降り方も分からないお子さんも大人もいると思います。開通したら、子どもと一緒に乗って乗り方を覚えようと思います。

 今度只見線の普通列車に乗った時は、ぜひこのポスターも見てみてください。

 写真で見るよりも、目の前でぜひ。

9月25日から10月4日まで、只見振興センターにて只見線応援作品展を開催中です。

只見駅から徒歩5分、SLC58が静態保存されているすぐ近くにある会場です。

出展作品は次の通り。

写真

奥会津郷土写真家 星賢孝様

写真家 大藪琢也様【只見線応援団つなぎ隊】

奥会津写真家集団 写好景嶺【しゃすけね】の皆様

なつかしの只見線 地元の方から提供していただいた51年前から豪雨災害前までの写真を展示

絵画

鉄道風景画家 松本 忠様

色鉛筆画家 大竹惠子様

イラストレーター Aki Kanke様

その他

明和小学校 角田杏さん 夏休みに只見線全駅を自転車で走破した記録

明和小学校 角田淳紘さん 夏休みに作成したペットボトルキャップアートキハE120形 レゴで自作したキハE120形

会場は集会室と学習室に分かれています。10月1日2日は車内販売のため、町職員の方が対応いたします。なお、展示会場では販売ができないため、商品販売は行っておりませんが、只見駅横にあるインフォメーションセンター内で松本忠さんの作品がポストカードで購入することができます。また大竹さんの商品も取り扱っていますので、心に残った作品をぜひお買い求めください。

ご来場した際に、松本忠さん、大竹惠子さんそれぞれの作品について、購入を希望される方は

①大竹惠子さんは会場内に購入申込書がございますので、ご記入ください。

②松本忠さんはオフィシャルサイトにて全作品をご覧いただけます。お問合せはメールにてお願いいたします。

 只見線が全線運転再開を迎えるまで、あと11日となりました。

先日は、試運転車両(10月1日と2日に運行される特別臨時列車)が運行された際は、予想以上にお客様が奥会津へ来られました。当日は更に混雑が予想されますので、来町される皆さんにお願いがあります。再開日当日、私たちは車内販売の業務で、2日間只見町から金山町へ行きますが、地元の住民として皆さんにお願いがあります。


①すでに、宿が混雑しています。

 すでに予約で満室のお宿が多いため、宿泊を希望されても宿泊できないことが予想されます。只見町で宿泊の空きがあるかどうか、事前にご確認をお願いします。車中泊ができるスペースは只見町にはありません。近隣の方のご迷惑となりますので、おやめください。

 宿泊施設の空き状況については、只見町インフォメーションセンターへお問い合わせください。

 只見町から30分から1時間ほどに金山町、昭和村、三島町、柳津町、南会津町があり、それぞれ宿がありますが、そちらについては各町村の観光協会へお尋ねください。

 なお、只見町から2時間程度のところに会津若松市があり、ビジネスホテルなどもありますので、そちらもご検討ください。

②いつもよりもずっとずっと、道路が混雑します。

 只見町へ来られたことがある方ならご存知かと思いますが、国道252号(只見線と並行して敷かれている国道)は片側1車線の道路で、広い道路ではありません。また国道は工事個所もあるため、追い越しができない場所が多くあります。当日は車で来られる方も多いと思いますが、決して無理な追い越しはせず、工事区間などもルールを順守してお越しください。当日に事故などが発生すると、更に混雑し、う回路もほとんどありませんので、時間に余裕を持ってお越しください。また、試運転時は地元の警察署、駐在所のパトカーが巡回しておりました。列車を撮影する方は、橋の上での撮影はしないでください。橋上は大変危険です。待避所に車を停める際も、急ブレーキ、急発進などもしないでください。私有地に駐車はできません。なお、撮影ポイントごとの駐車スペースは、臨時で利用できる場所が分かり次第FBでご紹介していきます。

③会津川口駅と只見駅前に車は駐車できません。

 10月1日2日は、それぞれの駅前でイベントが開催されるため、いつものように駅の前に車を駐車することができません。

 会津川口駅→基本的に乗り降りはできます。ただ、そこに車を駐車できませんので、金山町役場に駐車して、歩いて駅まで来ていただくようになります。役場は会津川口駅から歩いて10分、高台にあるため移動時間を加味してお越しください。

 只見駅→9月28日から10月2日まで、駅前のイベント会場準備のため駅前駐車場に駐車できません。駅を利用される方は、只見駅を出て右側にあるにぎわい広場(新しいお店が建っているところ)の横に新しい駐車場がありますので、そちらに駐車してご利用ください。只見駅から歩いて1分ほどですので、さほど変わりません。ただし、10月1日、2日はその駐車場もすぐにいっぱいになりますので、只見町役場跡地、只見振興センターなど臨時駐車場をご案内していますのでそちらをご利用ください。只見駅前から遠く離れた駐車場からはシャトルバスが出る予定ですので、そちらをご利用ください。

④ 只見線に手をふってください。

 只見駅と会津川口駅の間は、11年と2か月ぶりにお客様が乗って列車が走ります。すでに7月20日から試運転がはじまり、再開通日に運行される特別列車の試運転には地元の関係者の方々が乗っていらっしゃるわけですが、普通に切符を買って乗れるのは10月1日からです。特別列車では、手をふろうというイベントがありますが、それ以外の列車も見かけたらぜひ手をふってください。11年のうち、最初の1年2カ月は、只見駅では列車を迎えることも、見送ることもできませんでした。水害発生から1年2カ月後に只見駅に列車が帰ってきたときに、私たちにとって最初のおかえり、只見線でした。その時からさらに10年。おかえり、と行ってらっしゃいの気持ちを込めてこれからも手をふりたいと思いますので、ぜひ沿線で列車を見かけたら、できる範囲で構いませんので手をふってください。もちろん列車に乗っている人も手をふってくれたらうれしいです。

⑤応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

 只見線が全線運転再開することができたのは、沿線の方々はもちろん、遠方から応援してくださった方々がいたからだと思います。応援本当にありがとうございました。

 10月1日は、どうぞそれぞれの思いでそれぞれの場所で楽しんでいただきたいです。たくさん乗って、たくさん撮って、食べて、しゃべっていってください。私たちもこの日をスタートとしてまた頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします。

 展示期間:令和4年9月25日(日)から10月4日(火)まで

 展示時間:午前9時から午後5時まで 最終日は正午まで

 展示会場:只見振興センター 1階 学習室・集会室

 2022年10月1日に只見線が全線で運転を再開するにあたり、これまで只見線を様々な分野で応援してくださった皆様に御礼申し上げます。

 今回の作品展は、只見線を題材にした作品を作ってこられた写真家、画家、作家さんの作品を皆さんにご紹介する場となります。展示内容は約150点となります。

奥会津郷土写真家 星賢孝さん 星賢孝さんの写真はこちらから

鉄道風景画家 松本忠さん 松本忠さんの作品はこちらから

色鉛筆画家 大竹惠子さん 

奥会津写真家集団 写好景嶺

Aki Kankeさん 只見町出身のイラストレータさん

会津ヨシ!さん 震災、豪雨後から只見線を応援してくださっている鉄道模型のグループです。

その他、只見町内外から只見線開通当時のお写真を提供してくださった皆さん

作品展示については、会場のスペースの都合でゆったり展示ができない可能性がありますが、できるだけ多くの作品を皆さんに見ていただき、こんなに大勢の方に応援していただいることを感じていただければ幸いです。会場内は販売ができませんが、作品購入などの希望がある方は作家さんにぜひご連絡してください。(鉄道模型は10月1日2日のみ開催)

また、会場には地元の方で只見線を応援している方から作品をお借りして展示します。

只見町立朝日小学校の花紙で作った只見線

小学生の只見線全駅自転車走破の記録

只見線車両レゴ

只見線物語会津編(紙芝居)