2022年5月末に新商品「青虫のおやつ」が発売されました。只見町の桑の葉パウダーが使われた甘くないクッキーです。桑の葉が入ったクッキーを初めて食べましたが、薄くてほんのり桑の葉の苦味もありとてもおいしいです。数量限定での販売となりますので、興味のある方はお早めに。今回の商品を製造してくださったのは、南会津町にある米粉のおやつ 菓子工房Sucre(シュクレ)さんです。南会津町にはシュクレさんのお菓子が購入できる自動販売機もあるので、お近くに行かれたらぜひ買ってくださいね。
さて、この青虫のおやつですが、パッケージを見て、思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
2006年から2020年まで、只見町にあった昭和漫画館「青虫」のイラストです。かつて教会だった建物を改築し、移住されてきた高野行央さんが個人で運営していた青虫は、貸本漫画を中心に、12000冊の漫画を所蔵し、私設の開架式図書館としては国内最大の図書館でした。
高野さんが生涯をかけて集めた漫画が館内に収められ、教会の雰囲気はそのままに、多くの方々に来ていただいた青虫は、現在は閉館となり静まり返っています。
青虫のサイトには、高野さんの食事を紹介する「青虫のえさ」というページがありました。近所の方が野菜を持っていくと喜んで食べていた高野さん、毎年雪まつりには青虫として花火を上げ、10年記念の花火も上げてくれました。
メーデル社員の原田さんと酒井は二人とも、かつて只見町観光まちづくり協会に勤務していた時、漫画の描き方教室を青虫で開催し、講師として漫画家の永野のりこ先生とみなもと太郎先生が青虫に来てくださいました。残念ながら高野さんは亡くなられましたが、青虫の建物を見るたびに、懐かしく思い出されます。
高野さんをご存知の方も、初めて知ったという方も、青虫こと、高野さんが只見町に住んでいたことを覚えておいていただけたら嬉しいです。
昨年の桑の葉はもうないのですが、今年また桑の葉を収穫したら、随時販売してまいりますので、ぜひご賞味ください。個人的には発売日は青虫にちなんで2022年6月4日と覚えておきたいと思っています。
0コメント